シストレファクトリーで制作したツールのパラメータ解説

パラメータの解説
yuki
yuki
この記事では、インジケーターにあると便利な機能について解説させていただきます
カオチャイ
カオチャイ
シストレファクトリーで制作するほとんどのインジケーターに実装できますので、ご依頼時にご相談くださいね

連続エントリー防止機能

EAやインジケーターの連続エントリー防止

EAやインジケーターを初めて作る時によくある話なのですが、頭の中のイメージではちゃんと稼働していたのに、実際にロジックを組んでみるとエントリー条件がゆるくて矢印が出現しすぎてしまうことが良くあります。

そこでパラメータなどの数値を厳しくしてサインの数を調整するのですが、それで本来のロジックからかけ離れてしまっては意味がありません。

そこで登場するのが連続エントリー防止機能です。

 

連続エントリー防止機能でサインをコントロール

連続エントリー防止機能

本来のロジックのまま連続サインを制御する方法として、シストレファクトリーでは2種類のパラメータをご用意しています。

2種類の連続エントリー防止設定

条件リセット・・ロジックの条件をローソクごとに確認し、矢印出現の条件が一度満たさなくなるまでは新しい矢印を出さないようにする設定です。

見送り本数指定・・矢印がでてから◯本分のローソクが経過するまで次の矢印をださない設定です。デフォルトでは「0」になっており、この状態では連続エントリーを許容します。

通常は「条件リセット」を選択しておけば問題ありませんが、1時間に1回などの指定がしたい場合は「見送り本数指定」などが便利です。

カオチャイ
カオチャイ
この機能はバンドウォークでサインが出すぎてしまうロジックなどに、とても効果がありますよ

 

ATRフィルター

ATRフィルター画像はクリックで拡大できます

相場の動きが活発かどうかのボラティリティを判断するには、MT4に標準で入っているATRというインジケーターを使うのが便利です。

特に短いゲーム時間ですと、0.1pipsの差が大きく勝敗に関係しますが、相場がまったく動いていない時にロジックがサインをだしてしまうと、何連敗もしてしまう事が多々あります。

そういった事を防ぎたい場合は、ATRが低い時はエントリーを停止する機能をつけることで対策ができます。

※ATRとボラティリティの関係についてはこちらの記事を御覧ください。

 

ATRフィルターで余計なエントリーをカット

ATR設定

ATRフィルターの機能は下記の通りです。

ATRが設定値未満のときはシグナルを出さない:この値ですが、通貨や1分足や5分足など時間によって適正数値が全く変わってきます。ですので、お使いのMT4に入っているATR(Average true renge)をチャートに表示させてロジックに合わせるのが良いかと思いますが、例えばドル円での目安を書きますと・・

1分:ATR0.0015  5分:ATR0.003  15分:ATR0.005

あたりが無難な値です。(上記の小数点の位置はお使いのFX業者さんによって異なるようです。その場合下2桁を参考にしてください

基本的にはMT4のチャートを見ながらご自身で調整して下さい。どんな値にしても設定したことによって勝率が下がってしまうことは稀です。

また、この機能はゲーム時間が長くなると影響は軽微になりますので基本的には5分足以下の取引時に使われるのが良いと思います。また、値を0にするとこの機能はオフの状態となります。

 

ATRの時間軸:currentは現在表示しているチャートのATRの値を拾います。基本的にはcurrentで問題ありませんが、例えば5分を選びますとチャートに1分足を表示していても、ATRの数字は5分のATRの値を基準にします。

 

ATRの期間:デフォルトでは14になっていますがお好みで大丈夫です

ATRフィルター機能はとても使い勝手が良いのですが、MT4の仕様による注意事項があります。

それは、ATRフィルターが作動してエントリーがなかったとしてもサインツールの矢印は表示されるということです。

ですので、自動売買などで履歴をチェックした時に、「エントリー矢印がでているのにエントリーされてない」ということがありますのでご注意下さい。

 

AutoMultiTraderへの完全対応

AutoMultiTraderへの完全対応アラートにはAMTで拾える通貨名とエントリー方向が記載されます

 

シストレファクトリーは、バイナリーオプション自動売買システムのAutoMultiTrader(AMT)と提携しています。

制作したバイナリーオプション用のサインツールは、AMTで正しくエントリーを読み取れるように制作いたします。

 

インジケーターの使い心地に関するパラメータ

パラメータ設定

シストレファクトリーで実装できるインジケーターの使い心地に関するパラメータには下記のようなものもあります。

通知設定

【シグナルが確定したらアラートを出す】 MT4標準機能であるアラートのONOFFです。裁量トレード時にお役立てください。

 

サイン表示設定

【過去のサインを表示させるローソク足本数】 どこまでさかのぼって矢印を表示させるかを設定できます。

動作が重いインジケーターはこの数値を低くすれば軽くすることができます。

【サインの色・大きさ】 専用ツールがチャート上に残すサインを設定できます。

 

ハイローオート連携

現在この機能はご利用いただけません。

 

基本的なEAのパラメータ変更はもちろん可能

個人開発で依頼をするとたまにあるのですが、納品されたインジケーターやEAのパラメータ設定ができないということがあります。

これは納品後に追加料金が必要になる場合が多いので注意が必要ですが、シストレファクトリーでは各パラメータ設定に関する要項はお客様から直接指定がなくとも、柔軟に変更できるように標準機能として実装されます。

その中で基本的なパラメータを少しご紹介しておきますね。

 

移動平均線の基本設定

EAのパラメータ

こちらは移動平均線

 

移動平均線の種類標準で4種類の移動平均線が選べます

 

価格定数

参照する値

テクニカルのロジックがどの価格を参照して決めるかを指定できます

 

移動平均線の種類
カオチャイ
カオチャイ
上記はあくまで参考で、例えばボリンジャーバンドだったらσの変更や期間、RSIだったら期間の設定など基本的な変更項目はすべて自動で実装されますよ!

 

ボリンジャーバンドの基本設定

ボリンジャーバンド ボリンジャーバンド

「ボリンジャーバンドフィルター」のONOFFは通常そこまで使われないので、特別に指定があった場合に実装いたします。

「期間」はボリンジャーバンの計算で何本分の足の値をとるかですが、デフォルトでは21本分のローソク足を参照しています。こちらはお好みで変更して下さい。

「偏差」は上の画像にもある真ん中の移動平均線を基準として標準偏差が線で表示されています。自動売買の場合、下記の価格定数で指定した値がこの偏差よりも外側にあるかどうかでエントリーするロジックが一般的です。

価格定数
移動平均線の種類

 

エンベロープの基本設定

エンベロープ

エンベロープは移動平均線を中心としてそこからどれくらい乖離しているかを表示したものです。

ボリンジャーバンドとの違いはボリンジャーバンドは標準偏差を表示して予測をするものでつねに拡大縮小を繰り返しますが、エンベロープは拡大縮小の変化がありません。

 

エンベロープ

「エンベロープフィルター」のONOFFは通常そこまで使われないので、特別に指定があった場合に実装いたします。

「移動平均線メソッド」は下記の4種類から選択できます。

移動平均線の種類

「期間」はボリンジャーバンドが21日で計算されるのがスタンダードですが、エンベロープは14日が一般的なようです。ここはお好みで変更して下さい。

「偏差」は通貨の変動幅にもよりますので、通貨を見ながらお好みで変更して下さい。

 

価格定数
移動平均線の種類

 

RSI(Relative Strength Index)の基本設定

RSI

RSIは買われすぎか、売られすぎかを判断するための指標です。

中心を50%と考え、上のチャートですと70以上で買われずぎ(売りエントリー)、30以下で売られすぎ(買いエントリー)となっています。

 

RSI

「RSIフィルター」の「有効」「無効」でONOFFの切り替えができますが、通常そこまで使われないので、特別に指定があった場合に実装いたします。

「期間」はデフォルトでは14日ですが、お好みで変更して下さい。

「上ライン」「下ライン」は、他のインジケーターと組み合わせる前提の場合に都合の良い70%と30%にデフォルトでは設定されていますが、単体で使う場合は上80%以上、下20%以下が一般的です。

 

制作したインジケーターに標準でついてくる便利な機能【自動売買】まとめ

yuki
yuki
この記事が初めてインジケーター制作を依頼される場合にお役に立てれば幸いです
カオチャイ
カオチャイ
最初にまとめて依頼する場合と、後から機能を追加する場合では、後から追加したほうがトータルの見積もりは高くなりますので、一番最初の仕様はしっかり決めたいですね!
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