VPSとは?
VPS(Virtual Private Server)は、月額2000円程度でレンタルできるサーバーの一種で、仮想専用サーバーとも呼ばれています。
ご自身のPCからアクセスでき、繋げるとレンタルサーバー上にある別の仮想PCをあたかも自分のPCのように操作することができます。
OSはLinuxと呼ばれるオープンソースのOSを採用しているVPS業者さんが多いですが、Windows serverと呼ばれるWindows10と同じ操作感のOSを利用することもできます。
自動売買でMT4を稼働したい場合はWindows serverを利用するほうが主流ですね。
VPSは自分のPCの中にもう一つPCがあるイメージ
VPSですが、上記のようにPCの中にもう一つデスクトップ画面が見えますでしょうか?
このようにご自宅や会社のPCからサーバー上の仮想専用サーバーにアクセスして利用します。
もちろん自分のPCのファイルをVPSへコピーしたり、VPS上からChromeを使ってネットを観覧したりMT4を動かして自動売買を行うこともできます。
VPSは月額利用プランによってスペックが変わり、通信速度はもちろん重要ですが、レンタルしているVPSのメモリとCPUの数、HDDかSSDなどの記憶領域の種類などによってもスピードが変わります。
もしご自身が使っているパソコンが格安の低スペックのものの場合、自動売買を稼働させると2~3通貨ほどしか自動売買ができないことがありますが、ハイスペックなVPSプランに加入すれば、自動売買を10通貨以上同時に動かすことも可能になります。
自動売買とVPSは相性が良い
さてVPSですが、一般利用としては会社からサーバー上のPCにアクセスしたり、バックアップ専用のPCにしたり、プログラミング実行環境をVPS上に作ったりいろいろな用途がありますが、特に相性が良いのがMT4を使った自動売買です。
通常、自動売買はご自身のPC上でMT4を立ち上げて動かしますが、同時にEXCELやChromeなどを立ち上げて他の作業をすると重くなってしまったり、24時間電気をつけっぱなしなのでPCの寿命が短くなったり、電気代がかかったりとデメリットもいくつかあります。
しかしVPSにMT4をインストールして自動売買を稼働させてしまえば電気代やPCの負担はかからず、24時間自動売買を稼働させることが可能になります。
また、スマホや外出先からもVPSにはアクセスできますので、もし相場が急変したときなどもVPSにアクセスして自動売買稼働を停止することができます。
MacユーザーはMT4は一部の業者が提供しているMac専用のMT4しか動かないのですが、MacユーザーがVPSを借りてもVPSのOSはWindowsなので、VPS上にMT4をいれてしまえば間接的に自動売買を行うことも可能になります。
このように自動売買とVPSは非常に相性が良いのです。
VPSと専用サーバーの違い
VPSはよく専用サーバーと比較されます。
専用サーバーというのは物理的なサーバーを1台まるっとレンタルできるサービスです。容量やスペックなどはVPSよりも高いですがその分お値段も高くなります。(月数千円程度から)
「専用サーバー」なので、サーバー構築などの知識は必要ですがもちろんすべてのファイルにアクセスすることが可能で、OSやミドルウェアなども自分好みのものを扱えます。
そのため、大規模Webサイトをすでにお持ちの方やSNSサイトを作りたい方など向きですね。
また、VPSはレンタルサーバー業者さんのポリシーに従って利用しますが、専用サーバーの場合はご自身が自由にポリシーを決められます。
スピードに関しても、VPSは一台のサーバーを区分けして複数の人で共用するのでアクセスが殺到するとスピードが落ちますが、専用サーバーの場合は自分しかアクセスしないので他人の影響を受けないのもメリットです。
VPS | 専用サーバー | |
価格 | 月1000円~ | 月数千円~ |
OS | WindowやLinuxなど | 自由 |
スピード | ○ | ◎ |
自由度 | ○ | ◎ |
スペック | ○ | ◎ |
専門知識の必要性 | 特になし | 必要 |
他ユーザーからの影響 | あり | 無し |
自動売買に便利なVPSとは? まとめ