MT5 EA制作の流れ|相談から納品までを解説
MT5 EA制作を依頼したいと思っても、「どの段階で相談すればよいのか」「売買ルールをどこまで整理すればよいのか」が分からず、止まってしまう方もいるかもしれません。
現在は、いきなり制作会社へ相談する前に、ChatGPTやClaudeなどのAIを使って売買ルールを一度整理してから進める方法が主流になっています。自分のトレード方法をAIに整理させておくと、未確定の条件や確認すべき点が見つかりやすくなります。

自分のトレードをうまく文章で説明できません。先にAIへ整理してもらってから相談したほうがよいですか?

はい。すぐに返答をくれますし、曖昧なロジックはAIが指摘してくれます。分かっている内容を整理し、不明な点を洗い出すために使うと、相談や見積もりが進めやすくなりますよ。
この記事では、AIでの事前整理から、相談・見積もり・開発・動作確認・納品までの流れを順番に解説します。
- AIを使って売買ルールを相談前に整理する方法
- MT5 EA制作を相談してから納品されるまでの流れ
- 見積もり・仕様確認で確認しておきたい内容
- 納品後1か月以内の無料修正について
MT5 EA制作はAIでの事前整理から始めると進めやすい
EA制作では、裁量トレードで行っている判断を、プログラムが判定できる条件へ置き換える必要があります。
たとえば「押し目で買う」「トレンドが強いときだけ入る」「相場が荒れているときは見送る」といった説明だけでは、EAの条件としてはまだ不十分です。
AIに普段の売買方法、チャート画像、利用しているインジケーターなどを渡し、エントリー条件・決済条件・未確定な部分を整理させてから相談すると、認識違いを減らしやすくなります。
AIへ渡すと整理しやすい内容
- 普段どの通貨ペア・銘柄・時間足を見ているか
- 買い・売りを判断する場面
- 利確・損切り・建値移動などの決済ルール
- ロット数、最大ポジション数、追加エントリーの考え方
- 取引を止める時間帯・曜日・相場状況
- 判断が曖昧で、自分でも説明しにくい部分
相談前に使えるAIへの依頼例
以下の売買ルールを、MT5 EA制作の相談用に整理してください。
- エントリー条件
- 決済条件
- ロット・資金管理の条件
- 取引時間・曜日・銘柄の条件
- EA化するために追加で確認すべき質問
判断できない部分は勝手に補わず、「未確定項目」として分けてください。
AIが出した内容をそのまま仕様として確定する必要はありません。あくまで、現在の売買ルールを整理し、相談時に伝え漏れがないようにするための下準備として使います。
依頼前に決めておきたい仕様については、次の記事で詳しく解説しています。

MT5 EA制作は相談から納品まで7ステップ

AIで売買ルールを整理してから相談すると、EA制作の確認事項を進めやすくなります。
MT5 EA制作は、主に次の流れで進みます。
- AIで売買ルールを整理する
- 問い合わせ・相談をする
- ヒアリングで条件を確認する
- 見積もりと制作範囲を確認する
- 仕様確定後に開発を開始する
- 完成したEAを動作確認する
- 納品・運用開始・修正対応
STEP1:AIで売買ルールを整理する

最初に、現在の売買ルールをAIへ渡して整理します。
文章だけで説明できない場合は、チャート画像、取引履歴、参考にしているインジケーター名、手書きのメモなどを一緒に渡しても構いません。
ここで重要なのは、AIにEAの完成コードを書かせることではありません。自分が普段どのような条件を見て売買しているのかを整理し、未確定な条件を洗い出すことです。
STEP2:問い合わせ・相談で作りたいEAを共有する
AIで整理した内容や、現在分かっている売買ルールをもとに、制作について相談します。
この時点で、すべての条件が決まっている必要はありません。決まっていることと未定のことを分けて共有すると、その後のヒアリングが進めやすくなります。
相談時に共有するとよい内容
- EAで自動化したい売買ルールの概要
- AIで整理したエントリー・決済条件
- 対象にする通貨ペア・銘柄・時間足
- 参考になるチャート画像・取引履歴
- 使いたいインジケーターや既存ツール
- 自分用か、販売・配布用か
- まだ決まっていない部分や相談したい点
STEP3:ヒアリングでEA化する条件を確認する
相談内容をもとに、売買ルールをEAが判定できる条件へ整理します。
裁量トレードでは、「ここは押し目に見える」「値動きが強いから見送る」といった感覚的な判断もできます。しかしEAでは、どの数値・価格・インジケーター・時間足を使って判断するかを決める必要があります。
裁量判断を条件へ置き換える例
- 「押し目で買う」→ どの移動平均線・高値安値・インジケーターで判断するか
- 「トレンド方向に入る」→ どの時間足・数値・クロス条件を使うか
- 「相場が荒いときは見送る」→ ATR・値幅・スプレッドなど、見送る基準をどうするか
- 「利益が出たら早めに決済する」→ pips・利益額・インジケーター反転など、決済条件をどうするか
ロジックの一部に裁量判断が残る場合は、どこまでを自動化し、どこからを手動操作にするかを決めることで、半裁量型のEAとして制作できる場合もあります。

STEP4:見積もりと制作範囲を確認する
ヒアリングで必要な機能や売買条件が見えてきたら、制作範囲をもとに見積もりを確認します。
MT5 EA制作の費用は、エントリー条件の数だけで決まるものではありません。追加エントリー、ナンピン、マーチンゲール、裁量操作、外部インジケーターとの連携、通知機能などが加わると、実装や動作確認が必要な組み合わせも増えます。
見積もり時に確認しておきたい範囲
- 実装する売買条件と機能
- 対象となる通貨ペア・銘柄・時間足
- ロット、最大ポジション数、追加エントリーの考え方
- 取引時間・曜日・経済指標時の扱い
- 外部インジケーター・通知機能の有無
- 納品形式と修正対応の範囲
見積もりを見るときは、金額だけではなく、どの機能までが制作対象に含まれるかを確認することが大切です。

STEP5:仕様を確定してから開発を開始する
見積もりと制作範囲に問題がなければ、仕様を確定して開発を始めます。
仕様書は、細かく整った文書である必要はありません。大切なのは、依頼者と制作側で、エントリー・決済・ロット・取引制限・追加機能などの認識がそろっていることです。
文章だけでは伝わりにくい部分は、チャート画像、動画、取引履歴、AIで整理した内容などを使って共有します。
依頼時の認識違いを減らすために、よくある失敗も事前に確認しておくと安心です。

STEP6:完成したEAを動作確認する
開発後は、事前に合意した仕様に沿ってEAが動くかを確認します。
依頼者側でも、実際に使う予定のMT5環境でEAをセットし、エントリー、決済、ロット、取引時間、パラメーターなどが意図どおりか確認します。
気になる動作があった場合は、発生した日時、通貨ペア・銘柄、時間足、パラメーター、チャート画像をあわせて共有すると、確認しやすくなります。
動作確認で見ておきたい項目
- 想定した条件で買い・売りのエントリーが行われるか
- ロット数、損切り、利確が指定どおりか
- 最大ポジション数や追加エントリーの制限が働くか
- 取引時間・曜日の制限が反映されるか
- 手動注文を行ったときの扱いが想定どおりか
- MT5再起動後に意図しない注文や処理が起きないか
- パラメーター変更後の挙動が想定と合っているか
STEP7:納品・運用開始・修正対応
動作確認が完了したら、EAを納品し、デモ環境または実運用での利用を始めます。
納品時には、ex5ファイルのほか、パラメーター設定、EAをチャートへセットする方法、対応する通貨ペア・銘柄・時間足などを確認しておくと、運用を始めやすくなります。
シストレファクトリーでは、納品後1か月以内に、事前に合意した仕様と異なる動作や不具合が再現できる場合は、無料で修正を承ります。
一方で、納品後に売買ルールを変更する場合や、当初の仕様に含まれていない機能を追加する場合は、別途お見積もりとなります。
MT5 EA制作を依頼する前のチェックリスト
相談前に次の内容を整理しておくと、AIでの事前整理からヒアリング・見積もりまでを進めやすくなります。
- AIを使って売買ルールを一度整理した
- EAを自分で使うのか、販売・配布するのか決めた
- 対象にする通貨ペア・銘柄・時間足を整理した
- 買い・売りのエントリー条件を説明できる
- 利確・損切り・時間決済などの決済条件を整理した
- ロット、最大ポジション数、追加エントリーの考え方を整理した
- 参考になるチャート画像・取引履歴・既存ツールを用意した
- 未定のまま相談したい点を分けておいた

よくある質問
- AIで仕様書を完成させてから相談する必要はありますか?
-
必要ありません。AIは、売買ルールを整理し、未確定の条件を洗い出すための補助として使います。自分で説明できない部分や、判断が曖昧な部分が残っていても相談できます。
- チャート画像だけでも売買ルールを伝えられますか?
-
チャート画像は、文章では伝わりにくいエントリー位置や決済位置を共有するために役立ちます。ただしEA化するには、「どの条件なら入るのか」「似た形でも入らない場面はあるのか」といった判断基準も確認します。
- 見積もり後に機能を追加できますか?
-
追加は可能ですが、当初の仕様に含まれていない機能や売買ルールの変更は、制作範囲・費用・納期に影響する場合があります。追加内容を整理したうえで、改めて確認する流れになります。
- 納品後に不具合が見つかった場合はどうなりますか?
-
シストレファクトリーでは、納品後1か月以内に、事前に合意した仕様と異なる動作や不具合が再現できる場合は、無料で修正を承ります。売買ルールの変更や、当初の仕様に含まれていない機能追加は別途お見積もりとなります。
- 完成したEAで利益が出るか確認してもらえますか?
-
制作時には、事前に合意した売買ルールや機能どおりにEAが動くかを確認します。一方で、相場環境、スプレッド、約定状況などによって運用結果は変わるため、将来の利益や成績を保証することはできません。
まとめ
MT5 EA制作は、AIで売買ルールを一度整理してから相談すると、確認事項や未確定の条件を見つけやすくなります。
- AIで売買ルールと未確定項目を整理する
- 整理した内容をもとに、制作会社へ相談する
- ヒアリングで、EAが判定できる条件へ置き換える
- 見積もりでは、制作対象となる機能と範囲を確認する
- 仕様確定後に開発し、納品前に動作確認を行う
- 納品後1か月以内に、事前合意した仕様と異なる動作や不具合が再現できる場合は無料で修正する
売買ルールが完全に固まっていない場合でも、AIで整理したメモ、チャート画像、取引履歴などをもとに相談できます。